算数や数学が苦手な人が知らない文章題・図形の解き方

私自身、算数・数学が苦手だった時期があります(何度も書いていますね・・・)。

それが、ある解き方に気づいたとき、

「今までの苦労は何だったんだ!」

と思うほどに算数・数学が解けるようになりました。

とくに文章題や図形の問題では効果絶大だったので、授業でもことあるごとに、このことを話しています。

 

算数・数学を得意にするためのふだんの「勉強法」については、以前書きましたこの記事をご覧ください。

算数や数学が苦手な人のよくある誤解

 

今回お話するのは、実際の文章題・図形の問題の「解き方」です。

 

到達点から逆に考えていく

みなさん、初めて行く場所に出かけるときに、どうしますか?

到達したいところから今いる場所までのルートを調べてから、出発しますよね?

 

算数・数学もじつは同じなんです。

求めなさいといわれている値に到達するためのルートをきちんと敷いてから計算にとりかかれば、迷うことなく最短で解答という到達点にたどり着くことができると思いませんか?

 

たとえば、

ある角度を求める問題があったとします。

 

まず、

「この角度を求めるためには、何がわかればいいのかな?」

と考えます。

 

そして、そこがわかったら、

「では、○○○がわかるためには、何がわかればいいのかな?」

というように考えていくやり方です。

 

そうやって、解答を求めるために必要なものを解答から次々とつなぎ、今与えらえている条件までのルートをつくっていくわけです。

 

いわゆる「逆算思考」といわれているものです。

 

 

この話をすると、

算数・数学が苦手な子は、まず「思いもつかなかった」と言いますし、

算数・数学が得意な子は、「え!?そんなの当たり前でしょ」と言います。

 

つまり、「逆算思考」を知っているかどうかで、算数・数学の得意・不得意が決まってしまうと言っても過言ではないのです。

ゴールから逆算することで最短ルートがわかる。

 

とりあえずわかる数値から解く方法は・・・

よく

「とりあえずわかる数値から書いていってごらん」

と、言われることがありますが、これだと正解にいたるまでのルートを探し当てるのにとても時間がかかってしまいます。

ゴールの見えないスタートからは、無数にルートがあるように見えるからです。

だから、算数・数学が苦手な子は、ここで立ち尽くしてしまうんですね。

 

そして、一言

「わかりません」

と、力なくつぶやいて天を仰いでしまうことになるわけです。

 

与えらえた条件から、わかるところを求め続けて試行錯誤していく解き方を否定はしません。

むしろ、それはそれで大事なのですが、それは「逆算思考」をしてうまくルートが敷けなかった時の次善の策だと思ってください。

まずは、「逆算思考」を身につけることが優先です。

 

スタート地点からだと、ゴールまでのルートがわかりにくい。

 

受験勉強で「夢のかなえ方」を身につける

この「逆算思考」が役に立つのは、算数・数学だけではありません。

みなさんが、ほんとうにやり遂げたい夢を見つけたとき、この「逆算思考」がその夢を叶えるのに大いに役に立つのです。

その夢を実現するためには、何が実現すればよいのか・・・・それを繰り返しつなげていくことで、「今、自分が何をすべきか」が見えてきます。

 

私自身、

「勉強が心置きなくできるカフェをつくりたい」

という夢がありました。

そして、そこから「逆算思考」で現実にまでルートを敷き、「今、自分が何をすべきか」をひとつひとつ実行していくことで、STUDY PLACE 翔智塾が誕生することになったのです。

 

ですから、受験勉強、とくに算数・数学を学ぶのは、この「逆算思考」を通じて、「夢のかなえ方」を学ぶことだと私は思っています。

 

STUDY PLACEのキャッチフレーズである

“This is your Study Place, where you learn how to achieve your dreams."

という言葉には、私のその思いと実感を込めています。

 

それでは、今日はこのへんで。

 

 

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中村 五十一

株式会社スタディー・プレイス代表取締役。STUDY PLACE 翔智塾の「ボケ」担当、「ツッコミ」は生徒たち。授業は「生徒たちとの掛け合い漫才」だと思っている。塾講師歴30年。県下最大手塾・茨進の教室長などを歴任。千葉テレビの「茨城県立高校入試の解答と解説」で3年にわたり解説を務めた。
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Posted by 中村 五十一