茨城県立高校入試の採点ミスについて、NHKの取材を受けました。
入試も終わり、ほっと一息ついた昨日、大きなニュースが入ってきました。
みなさんも、ご存知のとおり、茨城県立高校入試の採点ミスとその結果の合否判断の訂正。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a50899a4a518c3420c973e930515091e4612a476
結果的に、52校406件の採点ミスが発見されたという顛末でした。
じつは、この件について、さきほど、NHKさんから取材を受けました。
取材で緊張していたので、テレビで放映されるぶんできちんと伝わるかどうかわからないので、あらためて、こちらに私の所見を書かせていただきますね。
こうした採点ミスは、ある程度起きるだろうと予測していました。
というのは、年々、入試問題は記述式の設問が増え、採点者の負担が増していたからです。
採点ミスを撲滅するのに最も確実な方法は、入試をマークシート方式にしてしまうことです。採点者の負担を減らし、採点のミスを無くすためにマークシート方式が広く採用されていたわけですから。
しかし、それでは、受験生の真の実力をより深く判断できないという弊害が言われ続けてきたので、昨今の入試は記述式の問題が急増しているのは、みなさんもご存知のとおりです。
そうした流れは、並木中等教育学校の試験にもあるように、まず中学受験で加速し、いよいよ高校入試にまでそれが広がってきたという事情があります。とくに、今年の茨城県立高校入試の問題は、社会で格段に記述式の問題が増えたことが話題になっていたばかりでした。
こうした人為的なミスは、もちろん、無くすべく努力はされるべきではありますが、人が人を採点する以上、完璧ということは難しいと思います。
そうなると、受験生もある程度、自衛をしていくことが大切になっていきます。
具体的には、
まず、ふだんから、記述問題の練習を積み、採点ミスを誘発するような解答を避ける訓練をすること。
試験後の点数開示と自己採点は必ず行うこと。
の2点です。
私は、今後もこうしたミスは発生をすると思います。そうしたときに、きちんと合否判定が訂正されるという仕組みをきちんと作っておくことのほうが重要だと考えます。
今回も、入学前に判明し、追加合格とできたことは、不幸中の幸いであったといえます。
見方をかえれば、採点ミスに対するフェイルセーフが機能したともいえます。
いずれにしろ、今後とも増えていく記述式の問題に対して、翔智塾が掲げる「国語力重視の指導」が、より重要性を帯びてくるのは確かだと確信しています。
採点ミス 進学塾「記述式問題の増加が影響か」 NHK NEWS WEB にも掲載されました
中村 五十一
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