子どもに使わせるスマホ・タブレット・パソコンに制限をかけるお手伝いをします
先日のiOSのアップデートで、ペアレンタルコントロール(保護者による機能制限)がiPhoneなどでも強化されました。
これで、Windows 10やAndroidも含めて、代表的なIT機器に有効なペアレントコントロールができるようになりました。
「禁止」だけでは解決しないスマホ中毒問題
こうした機器は何も制限をつけなければ、間違いなく中毒と言えるほどにのめり込み、成績は急降下していきます。
「うちの子に限って・・・」
が通用しない世界です。
しかし、一方で、塾でもこうした機器を使って私たちに勉強の質問してくるなど、有効に使いこなしている子もいます。
なんでもかんでも「禁止にしておけばいいだろう」というのは、日本の教育のお家芸ですが、
その副作用は、日本の子どもたちの能力に大きく影を落としていると思うんですよね。
IT機器の有用性は、じつは誰よりも保護者のみなさんご自身がいちばんおわかりになっているのではないでしょうか。
だからこそ、子どもの自律心に賭けてスマホやパソコンを与えてみたものの・・・・
気が付けば起きている時間はずっとネット漬け・・・みたいな失敗があちこちで発生するわけです。
正しく使わせて、中毒を回避するには
そこで、私たち大人にとっては、
できるだけお子さんにはIT機器を正しく使ってもらうトレーニングはさせつつ、他の勉強に悪影響がでるような使わせ方をさせない・・・
というのが目標になります。
とは言え、
「じつは、そこまで制限設定をするやり方が難しくて・・・」
という方や、
「子どもが激しく拒絶するので・・・」
というお悩みを抱えている保護者の方も少なからずいらっしゃるのではないかと思います。
実際、私も教室の生徒用のパソコンに利用制限をかけていくのに、意外と苦戦してしまいました。
けっこうこの手のことには自信があった私でも・・・です。
「お願い」から「お手伝いします」へ
そこで、考えました。
今まで、保護者のみなさんにペアレンタルコントロールをかけるようにお願いをしていたわけですが、発想を変えようと。
まず、入会手続き時にペアレンタルコントロールの設定を同時にやっていただく。
それを拒否するような子どもは入塾させない、という方針にします。
そうすれば、「やり方がわからない」問題も、「激しく拒絶」問題も解決します。
すでに在籍している子については、少なくとも教室にスマホを持ち込んでいる子については、ペアレンタルコントロールされているかの確認を徹底していく。
ペアレンタルコントロールをされていない場合は、保護者の方と連絡をとりつつ、要請があれば教室でペアレンタルコントロールの設定をお手伝いさせていただく。
場合によっては、保護者様のアカウントではなく、塾側のアカウントで、生徒のIT機器を紐づけしてペアレンタルコントロールをかけてしまう。
ペアレンタルコントロールの制限内容は、学校の定期テストや毎月実施している月例模試の成績を反映させる。
総合偏差値60以上で、制限解除とか、そんな感じです。
これはできるだけ細かく決めておいた方が、子どもたちのやる気を鼓舞できるのではないかと思います。
後日、具体案をこちらで発表しますね。
ペアレンタルコントロール無しで成績を上げろと言われても
ペアレンタルコントロール無しのIT機器を子どもに与えるのは、
肺がん患者にたばこを、肝臓がんのの患者に酒を与えるようなものですからね。
なんとしても阻止します。
それでは、今日はこのへんで。
中村 五十一
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