真の流行語大賞、「勉強しなさい!」について考える
流行語大賞が発表されましたね。
しかし、真の流行語大賞は別のフレーズだと私は勝手に思っています。
それは、
「勉強しなさい!」
です。
この言葉が日本で誰からも発せられなかった日が一日たりとも無いですよね。
お母さま、お父さまがついつい口にしてしまう言葉・・・
ですが、
ご自身が子どもの時を思い出してみください。
「勉強しなさい!」
と、言われて
「おお、その通りだ!勉強しよう!」
と、納得したうえで勉強をした経験がお母さまお父様におありでしょうか。
僕はありません(笑)。
むしろ、
「今やろうとしたんだよ」
と、腹立たしくなり、著しくやる気を削がれたのではないでしょうか。
不思議なことに、本当にやろうとしたときに限って、この「勉強しなさい」という言葉が飛んでくるような気がするんですよね。
(実態は、「今やろうとしていた」というのは「勉強しなさい」という言葉を聞いた瞬間に記憶が書き換えられただけなのでしょうけれど)
しかし、なによりこの「勉強しなさい」という言葉がマズイのは、それが命令文であるからです。
命令は、「嫌なこと」をやらせたい時に使う表現ですよね。
たとえば、「ゲームをやりなさい!」なんて命令はふつう言いません。
ですから、親御さんが「勉強しなさい」と命令してしまうということは、暗に「勉強は嫌なものである」ことを親御さん自身が認めてしまっていると、子どもたちには受け止められているかもしれないのです。
「勉強しなさい」と言えば言うほど、「勉強は嫌なものである」というイメージが子どもの頭の中で強固なものになってしまっているかもしれないわけです。
では、どうしたらよいか。
それを明日書いてみます。
というわけで、今日はこのへんで。
中村 五十一
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