受験校を選ぶうえで忘れがちなポイント
受験校を選ぶ際の基準は、さまざまあります。
進学実績、教育方針、立地、授業料、学校の先生や生徒の様子・・・
どれも受験生本人よりも保護者への影響が大きいポイントと言えるかもしれません。
それだけに、受験生本人にしか影響のない項目は、忘れられがちです。
そうした項目の中にあって、受験校で迷ったら必ず確認してほしいポイントがあります。
それは、
入試問題の出題内容と傾向が、受験生本人の学力傾向と相性が良いのか悪いのか・・・
ということです。
ときどき、入試の過去問を解くどころか、まったく見もしないで受験を決めたなんて子も意外といます。
たしかに模擬試験で「合格ライン」に入っている成績をとれているのかもしれません。
しかし、模擬試験が必ずしも受験校と同傾向の問題を出すとは限りませんよね。
模擬試験は、あくまで「標準的な」問題を出題します。
一方、入試では受験校の先生が「こんな問題解ける生徒がほしいな」という想いを込めてオリジナリティあふれる問題を出題することも少なくありません。
模擬試験の偏差値や合否判定が「参考程度」と言われるのは、こうした理由によります。
もうお分かりですよね?
受験校の「問題解ける生徒がほしいな」というメッセージに自分が応えうるのかどうなのか、それを受験生には確認してほしいのです。
ひらたく言えば、入試問題が自分の得意な形式か否かということで受験をするか否かということを判断をすることも時には必要だということです。
もう少し早いタイミングで投稿したかった内容ですが、来年以降の受験生やその保護者の方にも読んでいただければ幸いです。
それでは、今日はこのへんで。
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中村 五十一
株式会社スタディー・プレイス代表取締役。STUDY PLACE 翔智塾の「ボケ」担当、「ツッコミ」は生徒たち。授業は「生徒たちとの掛け合い漫才」だと思っている。塾講師歴30年。県下最大手塾・茨進の教室長などを歴任。千葉テレビの「茨城県立高校入試の解答と解説」で3年にわたり解説を務めた。
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