「勉強しなさい」と言わなくても、子どもが進んで勉強するようになるには
昨日、「勉強しなさい」というフレーズが効果が無いばかりか、弊害もあるということを書きました。
「勉強しなさい」と命令される。
嫌なことだから、命令されたんだ。
だから、勉強は嫌なことなんだ。
というイメージを子どもの中で作ってしまう危険性があるということを先の記事では指摘しました。
では、どうしたらよいか。
じつは、そのヒントは名作「トム・ソーヤの冒険」のあるエピソードの中にあります。
こんなエピソードです。
主人公トムは、いたずらの罰としてペンキ塗りを命じられます。
そんなトムをからかいにきた友達の前で、トムはわざと楽しそうにペンキ塗りをやってみせます。
あまりにもトムが楽しそうにペンキ塗りをするのを見た彼らは、自分の大切なものを差し出してまで、そのペンキ塗りをやらせてほしいとトムに懇願することになるのです。
有名なエピソードなので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
同じペンキ塗りという行為を、トムは「命じられた」ので、「やりたくない」行為として意味づけられてしまいます。
一方、トムの友だちは「楽しそうに」やっているのを見たので、「ぜひともやりたい」行為として意味づけられているわけです。
このことを子どもの勉強に転じて考えてみると、
誰かが「楽しそうに」勉強をしているのを子どもたちが目にすれば、彼らは自然と勉強するようになる、
ということになります。
逆に言えば、子どもたちが勉強をしないということは、まわりの身近な人たちが「楽しそうに」勉強をしていないということを意味します。
ちょっとドキッとしませんか?
STUDY PLACEというコンセプトには、「楽しそうに」勉強している大人たちの姿を見ながら、子どもたちが受験勉強を楽しめるようになれればいいな、という願いを込めています。
だからこそ、誰より私自身が勉強を楽しんでいる姿を子どもたちに見せていかなくてはならない、と考えています。
勉強は最高にエキサイティングで贅沢な遊びなのですから。
それでは、今日はこのへんで。
中村 五十一
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