中3生が夏休みから取り組むべき過去問とそのやり方
「過去問、いつから解き始めたらよいですか?」
も、よくある質問です。
中学受験や大学受験となると、ケースバイケースもあるので、今回は、高校受験に限定してお話しをします。
中3生向けですが、中3以下の子たちもよく読んでおいてくださいね。
結論から言うと、
過去問は、夏休みから解き始めるべきです。
中3の2学期や3学期に習うことまで出題されますが、
逆に言えば、
中1の1学期から中3の1学期の内容から出題される問題は解けるということでもあります。
入試は満点をとれる試験ではありません。取れる問題をきちんと取ればよい試験です。ですから、解けない問題があっても解きましょう。
塾に通っている子たちであれば、多くの塾は夏休みまでに中3の3学期の内容まで程度の差はあれ、踏み込んでいるクラスも多いはずです。
そういう子たちは問答無用です。解きましょう。
最初は、思った以上に解けないと思う子が多いかもしれません。
あまりのできなさに泣き出す子がいるのも、毎年の見慣れた夏の光景です。
みんなそうやって高校生になりました。
超えるべき山の高さと、いまの自分の非力さを知ることが、いま過去問をとくひとつの目的です。
大切なことだから、繰り返します。
超えるべき山の高さと、いまの自分の非力さを知りましょう。
この時点であれば、まだあと半年あります。
その半年間で山を越えられるだけの努力をする覚悟を決めれば、まわりの大人たちは案外君たちの味方です。
諦めは、甘えです。
「超えられなくても、誰かがなんとかしてくれる・・・」
そういう前提があるから、諦めるという言葉が口をついて出るのです。
試験に合格できなければ死刑・・・というどこかの独裁国に生まれていても、あなたは諦めますか?
根拠ない自信を持ちましょう。
「絶対に半年後には乗り越えられている」自分を確信しましょう。
世界中でいちばんのあなたの味方であるあなた自身が、あなた自身を信じなくて誰があなたを信じるというのです。
そして、根拠ない自信をを、努力で根拠のある自信に変えていけばよいのです。
「思った以上にがんばれる自分」を残り半年の受験勉強で発見してください。
まずは、47都道府県の過去問。
目標設定は
苦手科目は「47都道府県全部解く!」
得意科目は「満点を2回出すまで解き続ける」
にします。
時間は現段階では測っても測らなくてもよいです。
時間を測る場合は、制限時間がきた時点でどれくらい解けているか確認をし、そのまま最後まで解き続けて何分オーバーなのかを測っておきましょう。
添削は、解答の正誤よりも、解説を読んで理解できるかどうかをチェックしてください。
解説を読んで理解できないところは、必ず先生に聞いて、その後の勉強についてのアドバイスもいただいてください。
入試問題の中には正答率0%という問題もあります。
現段階でマスターすべき問題かどうかのプロの判断はとても大切です。
生命活動維持のための活動以外のすべての時間を勉強にあててください。
あなたがどれくらい「がんばった」かは、入試の結果に関係ありません。
あなたが「ほかの人よりどれくらいできるのか」だけが入試で、いえ大人の社会では問われるのです。
睡眠時間は最低でも7時間以上とるように。
睡眠時間を削った勉強は、成績を上げるどころか、やればやるほど成績が下がるので要注意です。
恋やスポーツよりも充実した「青春」が受験勉強にはあることを発見してください。
それでは、今日はこのへんで。
中村 五十一
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