英単語は動詞から覚えると効率が良いよ

暗記が苦手という人、少なくないですよね。

塾講師をやっている私も実はあまり暗記が得意ではありませんでした。

理科や社会は、前後の関係や論理のつながりから芋づる式に覚えるやり方もあります。

しかし、英単語の暗記は、以前紹介したように、接頭語・接尾辞などを有効活用する手立て以外は、論理だてて暗記をするということがなかなか難しいのも事実です。

なぜ"dog"は「犬」なのか?と考えて覚える人はいませんよね?

 

というわけで、英単語の暗記については、ある程度覚悟を決めてじっくりと地道な努力を積み重なていくことになります。

漢字、英単語の「効率の良い」暗記法

 

しかし、まぁ暗記が苦手な人というのは、じつはこの地道な努力が苦手な人だったりするわけで、少しでも負担を軽減したいというのが本音ではないでしょうか。

 

そこで、オススメしたいのが、とにかく動詞を優先して覚える、ということです。

 

ちょっと例を出してみましょう。

 

He ate the apple.

この文を、名詞を優先して覚えたA君と、動詞を優先して覚えたB君が、和訳に挑戦したとします。

 

名詞を優先して覚えたA君の頭の中は、こんな感じになります。

 

彼はリンゴを〇〇〇〇。

 

A君は悩みます。

はて?彼はリンゴをどうしたのだろうか?

リンゴを『育てた』のかな。

リンゴを『見つめた』のかな。

リンゴを『愛している』のかな。

リンゴを・・・・・・

と、文の意味がまったくわからず、想像が無限に広がっていってしまいます。

 

 

一方、動詞を優先して覚えたB君の頭の中は、こんな感じになります。

 

彼は〇〇〇〇を食べた。

 

B君は考えます。

appleが何かわからないけれど、とりあえず『食べ物』なんだな。

詳しいことはわからないけれど、とりあえず次に読み進めてみよう!

 

ということが可能になるわけです。

つまり、動詞の意味がわかると、関連する名詞の意味がある程度推測できることが多いのです。

 

そんなわけで、英単語はまず動詞から覚えていくと長文読解などで効果を早い時期に実感しやすいのです。

 

 

また、複雑な構文をある時は正確に、ある時は素早く読み解くうえで、どこに動詞があるのか把握することがとても大切になります。

その時に、そもそも動詞を知らなければ、どの単語が動詞か特定できないですよね。

この話はまた別の機会にしますね。

 

 

それでは、今日はこのへんで。

 

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中村 五十一

株式会社スタディー・プレイス代表取締役。STUDY PLACE 翔智塾の「ボケ」担当、「ツッコミ」は生徒たち。授業は「生徒たちとの掛け合い漫才」だと思っている。塾講師歴30年。県下最大手塾・茨進の教室長などを歴任。千葉テレビの「茨城県立高校入試の解答と解説」で3年にわたり解説を務めた。
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Posted by 中村 五十一