書く字が雑な子っていますよね。
というか、かく言う私がそうなのです。
そして、そのまま大人になってしまい、とても後悔しています。
字が雑な子は、たいてい思考が速く、書く速度が追い付かないということが少なくありません。
せっかくの頭の回転の速さを、字のまずさで減点されてはかわいそうですよね。
というわけで、翔智塾でも書道・硬筆指導を始めました。
指導してくださるのは、書道団体無限未来さんの梨世先生です。
梨世先生のアイディアで、「草書で自分だけのサインを作ろう」というテーマを設定しました。
ほとんのど生徒にとっては、草書は初めてです。
「丁寧に書きなさい。」
と、耳にたこができるほど聞かされている子たちにとって、
草書の不思議な形はとても魅力的だったようです。
さて、そのレッスンを受講した生徒が次の通常授業で書いた字を見て驚きました。
いきなり超絶上手な字が書けるように・・・なんてなるわけはないのですが、
雑な字は雑なままなのですが・・・・
それでも、圧倒的に読みやすいのです。
たしかに草書は早く書くためにできた字体です。
その長い歴史の中で蓄積された早く書くために最適化されたデザインのエッセンスが、
子どもたちの字に少なからず影響を与えているのかもしれませんね。
というわけで、字を雑に書いてばかりいる子には、ぜひ草書を学ばせてみてはいかがでしょうか。
もちろん、いずれ楷書で美しく書けるようにしていきたいわけですが、
まずはその一歩として、「こういう字の書き方もあるんだな」と新鮮に感じてもらうことは大切ではないでしょうか。
