動画編集入門(2) 動画編集ソフトの選び方
動画編集をするにあたって、パソコンであれスマホであれ、専用のソフトが必要になります。
多くの人がそうであるように、動画編集はパソコンで行うのが効率的です。というわけで、動画編集ソフトの選び方について説明してきたいと思います。いつかスマホでの動画編集にもチャレンジしてみますので、そのときは動画とブログでご報告しますね。
さて、動画編集ソフトは、大きくわけてプロ向けのソフトと、初心者向けのソフトがあります。
初心者だから、初心者向けソフトがよい・・・・
というわけではないので、注意です。
それぞれメリットとデメリットがあるので、まずはそのことを前提として頭に入れてから、具体的なソフト選びに入ります。
プロ用ソフトの長所と短所
プロ用のソフトというと、だいたい以下の3つが代表的です。
Premier Pro
Final Cut Pro
DaVinci Resolve Studio
プロ用の動画編集ソフトは、映像や音声をより美しくするために、細かいところまで調整ができることが特徴です。
しかし、そういう細かい機能や要素が、それぞれどんな意味や役割をもっているかという膨大な知識がないと、思ったような仕上がりにならないことがあります。
また、その機能の多さゆえに、入門・一般向けソフトより動作が「重い」傾向にあり、より高速なパソコンが求められるともいえるでしょう。
プロ向けなので、価格も3万円台のものが多く、入門・一般向けソフトより高価です。もっとも、昔はもっとパソコンのソフトの価格は高かったので、これだけの性能のものが、この程度の価格で購入できるということに、オッサンな私は時代の進歩を感じてしまいます。
ところが、です。じつは、プロ用のソフトで、1つだけ無料のものがあるのです。これも後日お話しますので、楽しみにしていてくださいね。
プロ用のソフトは、映画やドラマ作成でも上記のソフトが使われることが多いのですが、反面、テレビやYouTubeのようなテロップやイラストを多用したにぎやかな映像づくりを初心者がやるには向いていません。
入門・一般向けソフトの長所と短所
入門・一般向けソフトでは、
Power Director
Filmora
あたりが人気です。
入門・一般向けソフトは、とにかく簡単に様々なことができるように設計されています。プロ用のソフトで初心者がつまづくであろう箇所はたいてい省略されているか、自動で処理されるようになっています。
テレビやYouTubeのバラエティー番組でよく見るテロップやイラストを多用した表現は、もともとある程度完成された素材がソフト側で供給されているので、入門・一般向けソフトが向いていると思います。
しかし、裏を返せば、ソフトで用意された表現以外のことをやろうとすると、とたんに面倒、または不可能になったりするということでもあります。
プロ用のソフトに比べて、動作も軽く、価格も1万円前後と安いので、まずは入門・一般向けソフトから使い始め、自分の方向性が見えたらプロ用のソフトへ移行し、パソコンも必要に応じてパーツをパワーアップさせていくというのが、いちばんオススメな方法です。
ソフトの選び方
以上のように、初心者であっても、プロ向けのソフトを視野に入れながら、どのソフトが良いか考えていくことが大切になります。
それでは、より具体的に動画編集ソフトの選び方を説明していきますね。
人気のあるソフトを選ぶ
塾や飲食店さんを選ぶのであれば、「人気のある」という基準を私は取り入れませんが、こと動画編集ソフトに限っていえば、「人気のある」という基準は結構大切だったりします。
それは、「人気のある」ソフトは、そのソフトの使い方についての情報が、人気に比例してより多くネット上に存在するからです。
動画編集は、ソフトを購入したらすぐに作りたい映像が作れるほど簡単な世界ではありません。マニュアルがあっても、それのどこを見たら良いかすら最初はわからないと思います。
そういうときに、ネット上の情報はとても役に立ちます。実際に使用してる人たちが、うまくいったやり方や難しかった点などを踏まえてわかりやすく解説してくれていますから。
じつは、ここにもプロ用ソフトを使うメリットがあります。先ほども述べた通り、プロ用のソフトは実質的に上記3つでほとんどのシェアを占めているので、ノウハウの情報もこれら3つのソフトに集約されています。
しかし、これが、入門・一般向けのソフトとなると、かなりの製品量があるので、ひとつひとつのソフトあたりの情報は少なくなってしまうのです。
自分の好きなYouTuberの使用ソフトを調べる
動画編集ソフトは、そのソフトによって得手不得手があります。とはいえ、それをひとつひとつ調べていくのは骨の折れる作業です。そこで、ご自身が作りたい動画と同じような動画を上げているYouTuberさんが、どのソフトを使用しているかを調べてみるのが、いちばん近道かもしれません。
ただし、この方法の弱点は、ある程度有名なYouTuberさんの場合、たいてい使用しているのはプロ用のソフトで、しかも、複数のソフトを組み合わせている場合もあるということです。さらに、ある程度売れてくると、じつは編集作業は専門のプロのスタッフさんに外注している場合も多く、まったく同じような編集をするためには、そこそこお金と技術と時間が必要なことがわかって、初心者は挫折してしまうなんてことにもなりかねないことです。
ただ、もう少し根気よく調べていくと、どんなに有名なYouTuberさんでも、駆け出しの時代があって、その時に使っていたソフトもだいたいわかることが多いです。ほんとうにそのYouTuberさんが好きなら、そこまで調べてみるのもよいと思いますよ。
まずは無料体験版を使ってみる
ある程度あたりをつけたら、次に、無料体験版をダウンロードして、実際に使ってみましょう。どの動画編集ソフトも必ず無料体験版があります。使い勝手だけでなく、自分のコンピューターで正しく軽快に動作するのかということをチェックしておくことはとても大切です。
この時に注意するのは、一度の複数のソフトを体験使用しないことです。多くの無料体験版は、期限が決められています。しかし、動画編集ソフトをある程度使いこなせる(いや、使えるようになる)まで、それなりの時間がかかります。一度に同時にダウンロードしてしまうと、たいして使わないうちに無料期限がきてしまうなんてことになりかねません。しっかりひとつのソフトの特徴を把握できてから、別のソフトに挑戦するようにしてください。
料金体系について
動画編集ソフトは、支払いが1回だけの「買い取り」型と、毎月使用料を支払う「サブスクリプション」型があります。
また、ソフトによっては、どちらも選べるようになっているものもあります。
「サブスクリプション」型は、始める予算は少なくて済みますが、使用している限りお金がかかってしまいます。「買い取り」型は、その逆で、最初に支払いが1回あるだけで、そのあとは基本的にサポートもずっと無料で受けられるようになっている分、ある程度の予算が必要になるわけです。
案ずるより産むが易し
「〇〇〇をやってみたい。」
そういう話しをよく聞きます。
しかし、私に言わせれば、「やってみたい」と思った時点でやってみないとダメです。
今はインターネットでいくらでも始め方についての情報が手に入ります。予算がないなら、無いなりの工夫の仕方もやはりインターネットで手に入ります。
さきほども書いた通り、無料体験版ソフトもそろっている時代です。興味があることは、どんどん挑戦して自分の新しい可能性を発見してほしいと思います。
「やってみたい」という人たちと「やってみた」という人たちの差が、これから先の時代、どんどん大きくなっていくであろうことは、間違いないのですから。
それでは、また!
中村 五十一
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