お盆には生きる意味を考えたい
翔智塾を開塾するにあたって、たとえ毎日塾を開けるにしても、「お盆はきちんとお休みにしよう」と考えていました。
お盆とか、お墓参りとか、私の実家はどちらかといえばそういう事には無頓着なのですが、仕事やプライベートで知り合った多くの人が大切にしている日です。そんな日に塾を取るのか、家族との時間を取るのかで、保護者の方を悩ませたくありません。
開業してからしばらくして、私も結婚して家族が増えました。義兄や義姉たち、そして義母と出会えたことに感謝をしない日はありません。
残念ながら、義父は、私が妻と出会った時にはすでにこの世を去っていました。しかし、妻に言わせると、私との出会いは、義父からのメッセージのおかげなのだそうです。
お盆と正月、そして年に2回のお彼岸にはみんなで義父のお墓参りをします。
もし義父が生きていたら、きっとボンクラな私は何度も厳しく叱咤されていたでしょうね。
ときどき妻の寝顔が義父の遺影にそっくりで、背筋が伸びる思いになります。
「死んだら何も残らないんだよ。」
そんなふうに言う人もいます。
そうかもしれません。
それでも、墓参は、それを理由にしてこうして家族が一同に介するきっかけを与えてくれる長年の智慧なのだと思います。
そして、お盆は日本にとって、終戦記念日でもあります。
戦争にたいする考え方や、国のありようにたいする考え方は人それぞれだと思います。
ただ、
「誰かを守るため」という大義のために死んでいった人が多くいたというのは事実です。
彼らのその気持がなかなか想像できないくらい平和な社会に私が生かされているというのも事実です。
そして、私もまたいずれ死んでいくということも、また事実です。
その与えられた有限ではあるけれど幸せな時間をどう活かしていくのか・・・
そんなことをしっかり考える時間が欲しくて、「お盆はお休みにしよう・・・」と考えているのかもしれません。
自分は今の命を全力で使えているだろうか。
悩む暇がないくらい、全力で何事も取り組みたいですね。
今日、夏期講習後半がスタートしました。
全力で笑い、全力で笑わせていくことに与えられた命と時間を使っていきます。
それでは、今日はこのへんで。
中村 五十一
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