教室でいきなり細谷先生のこの言葉を聞いた時は苦笑している生徒たちの傍らで私は感動しておりました。
「そんなこと、あるわけないじゃないですか!」
と子どもたちは笑いながらツッコミを入れていますが、細谷先生はいたってマジメです。
「君たち、バタフライ効果というのを知っているかい?」
バタフライ効果とは、
非常に小さな事象が因果関係の末に大きな結果につながるという考え方
です。
「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがわかりやすいかと思いますが、じつはカオス理論といって、ニュートン力学の根本さえ覆しかねない非常に難解な考え方の基本になる部分でもあります。
「どんなに大きな社会変革でも、きっかけはひとりの小さな行動から始まる・・・」
そんなかっこいいことを細谷先生なりのノリで表現してくれたんですね。
私自身、こういう「ボケ」なんだか「真面目な寓話」なんだかわからないノリが大好きです。
最初は子どもたちは笑いから入りますが、後からその笑いの中にある意外な真実に考えを巡らせていくことができるからです。
これを、お説教調でやったら、子どの心は即座にシャッターを下ろし、言葉は空虚なものとなったはずです。
細谷先生自身、中学生時代に私から散々この手のボケを浴びてきているわけで、もし、これがある種の伝承であれば、私としてはこの上ない喜びです。
いつか、細谷先生が捲いてくれた種が、より多くの子たちによって伝承されていってくれることを、なかば確信、とても嬉しかった瞬間でした。
それでは、今日はこのへんで。


