「正解」を教えても成績は上がらない。教えるべきは・・・
「塾の先生という仕事をされているので、先生はさぞかし成績が良かったのでしょうね。」
と、お子さんからも保護者の方からも言われることがあります。
でも、答えはNo!
全力で解いたテストで0点をとったこともあります(;^_^A
正確にいえば、良いときも悪いときもあったという感じです。
ですから、どうしたら成績が下がり、どうしたら成績が上がるか、どちらも身をもって体験しています。
その体験を活かし、伝えたくて塾の先生になったというのが実際です。
ずっと成績が良かったであろう先生の授業って、じつは意外とわかりづらいことがあるんですよね。
たとえば、
算数で
「ここに補助線を引いて・・・・」
とか、
国語で
「ここが大事だから線を引いて・・・」
と、
授業で言われても、私のような勉強が苦手な生徒は困るわけです。
どうして、そこに補助線を引くというアイディアが浮かんだのか?
どうして、その文が大事だと判断できたのか?
ずっと成績が良かったであろう先生には説明不要の直感的にできてしまうことが、勉強ができない子にとっては、ここがいちばんわからないことだったりします。
そして、そこがわからない限り、先生の鮮やかな解き方は理解できても、類題でその解法を再現できない以上、成績は上がらないわけです。
私が授業で意識しているのは、まさにこの疑問にきちんと応えられているかどうか・・・です。
ですから、意外と「昔は苦手科目だった」科目の授業のほうが、生徒にとってわかりやすい授業になることも珍しくないのです。
以前、理系出身の国語の先生や、文系出身の数学の先生にお会いしたことがありますが、みなさんこの点をしっかりおさえられていて、すばらしい授業をされるんですよね。
私はビジュアル系出身なので・・・・
いやいや、やめておきましょう。また生徒に叱られます。
というわけで、今日はこのへんで。
中村 五十一
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