白沢洞門という名所は受験生こそ訪れたい

オフです。余談を。

 

 

長野市から白馬村へ至るいくつかのルートの中で、国道406号線があります。

 

ところが、この国道が「酷道」と揶揄されるほど厳しい山道なのです。

 

オリンピック時に開通した県道のほうが一般的なルートなようですが、私はこの国道406号線を長野市から白馬村へ抜けるのが大好きで、何度かも利用しています。

 

それは、このルートの峠にあたる白沢洞門を抜けたところの光景が、言葉にできないほど圧巻の美しさだからです。

 

長野市を抜け、鬼無里を経て、細くて険しい山道を登り詰めると、やがて真っ暗なトンネルに入ります。

 

明かりが一切ないトンネルです。

 

しかし、その先にはまるで窓のような出口が見えます。

 

そして、その窓いっぱいに雄大な北アルプスのほんの一部が見えるのです。

 

まるで、映画館のスクリーンかと錯覚させるような闇と山容の組み合わせ。

 

もう、この時点で感動なのですが、このトンネルを抜けると目の前いっぱいに広がる北アルプスの山々!

とくにGWの時は、山の雪解けがちょうどよい感じでベストシーズンなのではないかと思います。

 

 

景色もすばらしいのですが、やはりポイントは、この苦しい山道とトンネルの暗闇の前奏です。

 

苦しみの先にあるからこそ、出口いっぱいに広がる光景の美しさはいっそう感動的なのです。

 

そのドラマティックな展開が、まるで苦しい受験勉強と合格発表の瞬間のようで、いつも励まされます。

 

信州に出かけるときは、できるだけこのルートを組み込むようにしているのは、この景色に勇気をもらっているからかもしれません。

 

どんなに暗くても抜けないトンネルはない。

ただし、前に進まなければ闇を抜けることはない。

進め!

 

受験生に対して「万難を排して行ってこい!」とは言えませんが、近くを通る予定があるときには、ぜひ立ち寄ってみてください。

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中村 五十一

株式会社スタディー・プレイス代表取締役。STUDY PLACE 翔智塾の「ボケ」担当、「ツッコミ」は生徒たち。授業は「生徒たちとの掛け合い漫才」だと思っている。塾講師歴30年。県下最大手塾・茨進の教室長などを歴任。千葉テレビの「茨城県立高校入試の解答と解説」で3年にわたり解説を務めた。
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