エクセル入門を始めた理由

じつは、昨年から、とある専門学校で、パソコンの使い方の講師を勤めています。

塾は講習の時期以外は日中の時間が使えるので、自分の技能の有効活用とブラシュアップを目指して、お引き受けすることにしたのです。

今は昨年の講義が一段落して、塾の新年度の準備と並行しながら、専門学校の授業準備をしています。

その教材として、表計算ソフト・エクセルについての解説動画をYouTubeにアップし始めました。

日本の子どもたち(そして、高齢者)が、世界でも類をみないほどパソコンの技能が低いことは、各種調査で明らかになっています。

そのことが、国際経済の中で、日本がどんどん存在感を失っていっていることと、無関係ではないと私は考えています。

そんな危機感から、せめて翔智塾と縁のあった子たちには最低限のパソコン技能を身につけてほしいと思っています。

表計算ソフトは、パソコン技能で大切な考え方が詰まっています。

データベースとしても使えますし、なによりも、プログラミングの学習に最適なのです。

子どもたちがプログラミング入門用に学ぶことが多いScratchは、実用的なプログラムを組むことが難しく、実用的ではありません。

一方で、JavaScriptのような実用的なプログラミング言語は、習得するまでに、プログラミング以外の知識も学ばないと役に立つプログラムは書けません。

しかし、表計算ソフトに備わっているプログラミング言語は実用的なプログラミング言語とほぼ同様の文法・語彙で構成されており、なおかつ難しいところは表計算ソフトの機能を呼び出すことによって解決できます。

実際、翔智塾でも、表計算ソフトにプログラムを組み込んでこなしている仕事がいくつかあります。

そんなわけで、表計算ソフトを学ぶことを入り口としながら、最終的にプログラミングまで生徒さん(専門学校も翔智塾も)たちには学んでほしいと思っています。

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中村 五十一

株式会社スタディー・プレイス代表取締役。STUDY PLACE 翔智塾の「ボケ」担当、「ツッコミ」は生徒たち。授業は「生徒たちとの掛け合い漫才」だと思っている。塾講師歴30年。県下最大手塾・茨進の教室長などを歴任。千葉テレビの「茨城県立高校入試の解答と解説」で3年にわたり解説を務めた。
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