竜ヶ崎二高フューチャーセンターで高校生から防災を学ぶ

竜ヶ崎二高で昨年からフューチャーセンターという取り組みが始まっています。

 

フューチャーセンターとは、高校生と地域の大人たちが協働でコミュニケーションをしていくことで、小さくても変化をもたらそうという営みです。

このスライドがとてもわかりやすいです。

 

 

 

竜ヶ崎二高でのフューチャーセンターは、今回で2年目になるそうです。

以前より興味はあったので、ようやく日程調整がついた今回、私も初めて参加させていただきました。

高校生も大人も対等な立場での参加です。

 

 

今回のテーマは防災。奇しくも西日本では甚大な水害が発生してる時だけに、あまりにもタイムリーなテーマになりました。

高校生たちも東日本大震災の時はすでに小学生で、当時の記憶も鮮明です。それだけに、高校生たちから出てくる防災への考えも、地に足のついたしっかりしたものでした。

そして、何より感嘆したのが、高校生たちの災害時に対する対応のアイディアが、私を含むおじさん世代よりスマホなどを有効に取り入れていることでした。

 

おじさん「自宅まで徒歩で帰れる地理的知識はあった方がいいよね。」

高校生「スマホの地図機能があるから利用できるといいですね。」

 

おじさん「スマホのバッテリーなんてすぐになくなっちゃうよ。」

高校生「大丈夫です。モバイルバッテリーがあるから。ふだんから充電しておくと災害時にも有効ですよね。」

 

おじさん「家族で災害時に集合場所を決めておくといいよね。」

高校生「そして、スマホのGPS機能で家族の位置がわかるようにしておいたほうが良いですよね。」

 

おじさん「乾電池や手回し発電式のラジオがあったほうが良いよね。」

高校生「ラジオもアプリで聞けるからスマホがあればラジオが無いときに使えそうですね。」

 

おじさん「井戸水のある場所は知っておいた方が良いよね。」

高校生「学校の自販機は災害時対応なんですよ!」

 

 

いやぁ、高校生たち、ほんとうにすばらしいです。

東日本大震災の時にはスマホがそこまで普及していなかったですし、アプリも大したものがなかったので、ここまでスマホが災害時に有効に使える可能性があるというのは気がつきませんでした。

 

現実の災害時にスマホがどれくらい有効かはわかりません。

思わぬ事態が発生することもあり得るので、スマホが無くても生存できるような知識と技術は身に着けておいた方がよいとは思います。

一方で、スマホが機能していれば、それらの機能をフル活用することも同じくらい大事です。

今回の高校生との語らいがなければ、もし次に災害に直面したときに、自分自身、こうしたスマホの利用の仕方や、災害対応の自販機の存在などに気付かないかもしれません。

その意味で、高校生たちから学ぶことの多いひとときでしたし、世代を超えたコミュニケーションの大切さを実感したイベントでした。

 

今後も参加していきたいと思っています。

 

それでは、今日はこのへんで。

 

追記:スナップショットを何枚か(=^・^=)

 

ちょうどこの日は七夕。参加者全員で願い事を短冊に込めました。

 

みんなのアイディアは、脚の無い!円卓に書き込んでいきます。脚が無いので参加者みんなの膝が脚の代わりになるというナイスアイディア。

 

 

 

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中村 五十一

株式会社スタディー・プレイス代表取締役。STUDY PLACE 翔智塾の「ボケ」担当、「ツッコミ」は生徒たち。授業は「生徒たちとの掛け合い漫才」だと思っている。塾講師歴30年。県下最大手塾・茨進の教室長などを歴任。千葉テレビの「茨城県立高校入試の解答と解説」で3年にわたり解説を務めた。
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