アートでこどもたちの心を飛翔させたい

現代書家・熊谷雲炎先生

先日、初めて個展なるものに行ってみました。

翔智塾の「紹介カード」の中にある筆文字を書いてくださった書家・熊谷雲炎先生の個展です。

ネットで簡単にアート作品が楽しめる時代ではあるけれども、やはりリアルなものの持つ質感というのは、その場にいないとわからない・・・ということも、改めて再認識させられました。

平面に墨一色で書かれた作品なのに、まるでトリックアートのように立体的なナニモノかに見えてくる体験は、とても貴重でした。

展示されていた作品群の一部

書道を現代アートに昇華させた雲炎先生の作品は、見る者に想像力の翼を授けてくれます。

「これはいったい何を描いたものだろうか?」

と考え出すと、自分の想像力も意外とまんざらでもない気がしてきます。

とある四字熟語が書かれているのですが・・・

そんなとき、ふと思ったのが、

「ここに、子どもたちをつれてきたい」

でした。

「子どもたちなら、どんな想像をして、どんな感想を口にするのだろう」

そう思うと、さらにわくわくしてきました。

今の子どもたちって、ちょっと他人に対して壁を作りがちな気がします。

小さいころから「知らない人と話してはいけないよ」と注意されているからなのでしょうか。

ちゃんと挨拶をしない子、初めて会う子にどう話しかけていいかわからない子、休み時間に何を話したらわからない子・・・そんな子たちが増えています。

そういう子たちをみんな連れてきて、このアートの前で自由に感想を口にしてもらう・・・

そうしたら、「自分の想いを口にすること」の楽しさに気づいてくれるのではないか・・・

そうしたら、「自分の想いを聞いてもらえること」のありがたさに気づいてくれるのではないか・・・。

作品を解説される雲炎先生

やがて、雲炎先生から、作品のコンセプトなどを説明されると、ずいぶんと自分の見方が違っていたことに驚かされます。

でも、そういうズレができることを楽しめるのが現代アートだと思っているので、それでよいと私は勝手に思っています。

同じものを見ても、同じように見えない

そんな当たり前のことが、あらためて「当たり前」として認識されることが、「多様化」の本質であり根源ではないでしょうか。

 作品の大きさも様々
渋谷ヒカリエで開催されていました

熊谷雲炎先生の指導は、翔智塾でも受講できます。

少しでも興味を持たれましたら、お気軽にお問い合わせください。

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中村 五十一

株式会社スタディー・プレイス代表取締役。STUDY PLACE 翔智塾の「ボケ」担当、「ツッコミ」は生徒たち。授業は「生徒たちとの掛け合い漫才」だと思っている。塾講師歴30年。県下最大手塾・茨進の教室長などを歴任。千葉テレビの「茨城県立高校入試の解答と解説」で3年にわたり解説を務めた。
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