「カンニングしたい人は、カンニングしていいよ~。」
授業内の小テストや模試の前に、ときどき私はカジュアルに言ってみたりします。
塾歴の長い子は
「あ、またか。」
とニヤニヤしています。
しかし、初めて聞いた子は戸惑いを隠せないのが、こちらにも手に取るように伝わってきます。
私は続けます。
「カンニングして君たちがいい点数をとるだろ。
そうすれば、親御さんも喜ぶ。君たちも喜ぶ。
成績が上がる塾として評判になり、塾も儲かる。」
だいたい最後の一言でクラス中がどっと笑います。
そして、その笑いの中から、静かに、けれど強く生徒がつぶやくのです。
「でも、自分の学力はつかない・・・・。」
それは、子どもたち自身が自分の頭で考え、自分の心で結論を導き、自分の言葉にしたものです。
その重みを大切にしたいのです。
大人が怖そうな顔して
「カンニングのような不正をしてはいけない。」
と言っていることの正しさは、子どもたちだって知っています。
けれど、子どものころって、大人のそういう「正論」になんか反発したくなったりしますよね。
大人の「言葉」って、そういう意味ではたいした力を持っていません。
自分を成長させるための行動指針を子どもたち自身で確立していく・・・
このことを思わずに教壇に立つ日はありません。
あ、ちなみに普段からこういうことをきちんと指導していないと、ホントにカンニングする子がでるかも・・・(^_^;)

模試を有効活用して効率的な勉強を
学生時代の私はみなさんが思うほど勉強はしていなかったと思います。ただ、毎月行われる模試だけは、有効活用できていたと今でも自負しています。じつは、模試は勉強時間を飛躍的に短くできる魔法の杖なのです。がんばっているのに成績が上がらないわけ「こん...
それでは、今日はこのへんで。