算数も国語力がポイント

2016年12月4日

「文章題が苦手で・・・」

塾に寄せられる最も多いご相談です。

 

たとえば、次の問題を見てください。

 

長い階段の途中の同じ場所からとBの2人がじゃんけん遊びをしまし た。 勝った人は3段昇り、負けた人が1段降りることにして 50回じゃんけんをしたところ、 はBより48段上にいました。 引き分けは回数に入れないとすると、 は初めの場所より何段上または下にいますか。

 

中学受験でいうところの「つるかめ算」の応用問題なのですが、そのことを見抜けるかどうかがポイントです。

高校受験であれば「連立方程式」の応用問題ですね。

 

文章題が難しいのは、授業で学習した解き方の本質を理解したうえで、解くべき文章題の本質が授業でならったものと同じであることを見抜かなければならないからです。

そのためには、文章の構造と語彙の本質を素早く見抜く力、つまり「構造分析力」「語彙力」「速読力」という基礎国語力が絶対に必要なのです。

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語彙力

上の例題ですと「和」や「積」といった語彙を知らないと、ふたつの問題の構造の共通点を見つけて抽象化することができません。文の構造を分析するためには、抽象的な語彙をどれくらい知っているかが国語だけでなく他の科目でもとても大切になります。

これまで語彙力は漢字練習によって身につくとされていましたが、ほんとうにそれだけで十分でしょうか。翔智塾では「けなげ」「レトリック」など和語や外来語も含めた総合的な語彙力を、専用教材で育んでいきます。

 

例題

次の語句の使い方として、もっとも適当なものを①~④の中から一つ選びなさい。

「図らずも」

 

 

①図らずもこの人と同じ血液型の人を探してください。

②図らずも見ればおよその大きさはわかるね。

③図らずも遠からずといった感じだね、君の解答は。

④図らずもあのような結果になったのは幸運だった。

 

「そつがない」

①彼はそつがない友達だ。

②そつがなくお幸せに。

③今日は寝坊したのでそつがなかった。

 

遊んでばかりいて、勉強が□□□□□なる。

お、ざ、な、に、り

 

速読力

翔智塾は、速脳速読協会の認定校です。ただ速く読むのではなく、正確な理解度をともなった速さで読むトレーニングをしていくシステムです。受験勉強だけでなく、スポーツのトレーニングの一環としても活用されています。

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Posted by 中村 五十一