大きな声で独り言

小学低学年の子にオススメ!?の本

以前、私は幼少期から本が好きだったのにも関わらず、国語の試験が苦手だったことを書きました。

 

読書好きなのに国語の成績が悪い

 

たしかに、読んでいた本の量は確かに人並み以上だったかもしれませんが、じつは、読んでいる本がえらく偏っておりました。

上記の記事ではあまり触れていませんでしたが、「国語の成績を上げる」という意味では、読書の量もさることながら、その幅の広さも大切なんですよね。

 

それでは、当時、たとえば私が小学低学年のころ読んでいた本の一文を覗いてみましょう。

 

 

50ヘルツ、60ヘルツ共通設計の交直流近郊型電車。交直流電車は、交流区間と直流区間を直通できる電車。交流区間では、交流を直流に変えた電気で、主電動機を回して走る。

 

どうです?

大人が読んでもよくわからないことが書いてあるという印象を持つ方もいらっしゃるのではないかと・・・。

 

この本は、私と同世代のお父さんであればご記憶の方もいらっしゃるかと思いますが、小学館の「コロタン文庫」シリーズの中の1冊です。

 

「サイリスタ・チョッパ制御方式」

「内装材の難燃化」

「抑速発電ブレーキ」

「総括制御回路」

 

 

こんな感じの専門用語を容赦なく並べた文章を平気で載せているのが、このシリーズの特徴でした。

子どものためにわかりやすく言い換えてあげようとか、平易な文にしようなどという「余計なおせっかい」がほとんど無いのです。

 

 

 

それでも、このシリーズが小学生向けに出版されていたのがわかるのは、小学館さんから出版されていることもさることながら、すべての漢字にふりがながふられているからです。

内容はいっさい子ども騙し的なことはしない。けれども、興味を持つ子どもたちには狭いけれど門戸を開いて待っていてくれる。

そんな「オトナ」なシリーズでした。

 

おかげさまで、私が小学生時代は、国語はからっきしできませんでしたが、理科や社会はほとんど授業を聞かなくても成績はとても良かったです。

授業も試験も、とっくに本で知っていた内容ばかりでしたから。

 

ちなみに、今もこのコロタン文庫、現存しています・・・・が、往時のマニアックな内容とラインナップの面影はほとんどありません。

 

読者たる子どもの絶対数が大幅に減ってしまったのに加えて、そもそもこういうマニアックなものへ興味を持つ子たちが激減してしまった今日では仕方のないことなのではありますが・・・。

 

子どもにとって、読書というのは「オトナの世界を覗き見る」みたいな背徳的な快感があったはずです。

 

なんでもかんでも大人が子どもの手取り足取り教えてあげるというのは、結局のところ、子どもの自立性、そして自律性を育めなくしているのではないかと。

年々、子どもたちの精神年齢が実年齢に比べて低くなっている様を見ていると、大人が子どもに合わせすぎているのではないかという気がしてきます。

 

なつかしい愛読書をひさしぶりに実家で目にして思ったことを書いてみました。

 

それでは、今日はこのへんで。

 

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中村 五十一

株式会社スタディー・プレイス代表取締役。STUDY PLACE 翔智塾の「ボケ」担当、「ツッコミ」は生徒たち。授業は「生徒たちとの掛け合い漫才」だと思っている。塾講師歴25年。県下最大手塾の教室長などを歴任。千葉テレビの「茨城県立高校入試の解答と解説」で3年にわたり解説を務めた。
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