自習室の時間外開室について考える

STUDY PLACE を開業するとき、自習室を大きく取ろうと考えていました。

これは開業直前に半ば住み込みで勉強させていただいた岐阜の開智塾さんの影響です。

(翔智塾という名前は「開智塾さんを目指す」という願いも込めています)

 

自習室は、たんに自分で勉強する場所ではなく、先生の助力を仰ぎながら勉強できる場所として、実質的には「演習授業」の一環という位置づけですね。

こうして「解けない問題を解けるようにする」という問題演習の本質にかなった勉強方法を身につけてもらいたいと考えています。

 

というわけで、できるだけ自習室は開けてあげたいというのが本音です。

しかし、ここ数年は通常時間(平日の16時半以降)以外の開室を積極的には行っていません。

それは、「おとなはなんでも自分にあわせてくれる」と考える子どもが増えていることに対する私なりの危機感からです。

 

本来、勉強とは

社会の一員として必要とされる知識と技術を、

子どもが社会の大人にあわせて

身につけていく営みにほかなりません。

 

いつのまにか、塾が子どもたちのスケジュールにあわせる時代になってしまっています。

しかし、子どもたちの生活において、勉強が最優先であるという事実は、文明国家である限り不変です。

勉強をしたいのなら(させたいのなら)、万難を排して臨むくらいの「覚悟」をもってほしいと思います。

 

 

今日は守谷市内の小中学校が振替休日でした。

そのため、事前に中3生たちから時間外開室のリクエストを受けました。

その子たちは多少出遅れてはいましたが、自習室にやってきて有意義な時間を過ごしています。

もし、リクエストした子たちがドタキャンをするようなことがあれば、しばらく時間外開室は断固拒否するつもりでしたが、事なきを得て私自身がほっとしています。

 

自習室の時間外開室については、原則的にリクエスト制にしていきます。

ただし、そのリクエストを受ける基準というのは、その子に「覚悟」があるかという、非常にあいまいなものになっていますが、そのあたりはご了承ください。

 

 

 

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中村 五十一

株式会社スタディー・プレイス代表取締役。STUDY PLACE 翔智塾の「ボケ」担当、「ツッコミ」は生徒たち。授業は「生徒たちとの掛け合い漫才」だと思っている。塾講師歴30年。県下最大手塾・茨進の教室長などを歴任。千葉テレビの「茨城県立高校入試の解答と解説」で3年にわたり解説を務めた。
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